①北斗遺跡・資料館
釧路駅からバスで40分。
釧路湿原展望台の手前に、縄文時代から人が住んでいた遺跡があります。
続縄文時代を終えて飛鳥時代頃の擦文文化時代になると、鉄製容器やかまどが登場します。
竪穴式住居にかまど、本州ではあまり見られないものです。
②鳥取神社・百年館
1885年、鳥取藩の士族たち500名が移住して、鳥取村を作りました。
政府から釧路への集団移住の募集があり、手を挙げたそうです。
時は伊藤博文が初代総理大臣になり、立憲国家が出来つつある時期ですが、士族の生活が困窮していたことも窺えます。
移住者たちは、主に農業をしました。
しかし釧路川がたびたび氾濫し、生活が安定しませんでした。
大正時代になり、釧路川の水を今の新釧路川を堀り流すことで、洪水を抑えたそうです。
その工事も難航したそうです。
生活の安定を求めて、士族たちは製紙会社を誘致しました。
後の王子製紙(樺太にもあった会社)ですが、これにより税収が上がり、生活が安定したそうです。
対等合併は全国でも珍しいそうです。
第二展示室には、鳥取藩主から頂いたものが展示してありました。
15代徳川慶喜の兄が藩主でした。
この資料館も鳥取城を模しているそうです。
移住の歴史を知る上で、一次資料も充実しており、とてもわかりやすい展示でした。