①都城歴史博物館
都城は「都島」と呼ばれ、室町時代に島津氏が築城したことから「都島の城」→「都城」となったようです。
源頼朝に薩摩・大隅・日向の守護に任じられた初代島津忠久が館を構えたとされる場所が、今の早水公園の北東にあたります。
1203年の比企の乱で大隅・日向の守護をクビになり、以降は薩摩が拠点となるため、この館に住んだかは謎とのことです。
室町時代に足利尊氏より都城に領地を得た島津の分家が、以後「北郷」(ほんごう)氏を名乗りました。
そのおよそ250年後、江戸時代になり、北郷氏は本家筋である島津氏の配下に入りました。
ここが不思議で、本家から土地を分与して分家したならまだしも、尊氏により領地をもらっているため、島津氏と北郷氏の立場は「対等」なはずです。
それでも配下に入るのは、1598年に起きた「庄内の乱」が原因なのかもしれません。
②都城県庁跡
明治時代、1年だけ存在しました。
③島津伝承館・島津邸
伝承館は、お茶の企画展をしていました。
北郷氏は、一国一城令で博物館のある中世城郭を破棄し、今の県庁の場所に移転して館を構えました。
明治時代になり都城県庁が置かれると、今の場所に移転しました。
なお、都城県は1年だけ存在していた、日向・大隅両国を版図とする県でした。
明治時代の邸宅で、昭和天皇の行幸に合わせて作られた洋館もありました。
昭和で時の止まった館、という感じで面白かったです。
④島津発祥の地
早水公園の北東にありました。
住宅街のど真ん中にありました。
都城の「横断歩道で車が止まってくれる確率」は100%でした。
まだ十数歩あるくらいの距離から止まってくれた方もいました。
都会ですが、すれ違った中学校が挨拶もしてくれました。
優しい街だと思いました。